新しいMacBookのある生活3日目です。早くも生活に馴染んでしまい、新しいMacBookなしの生活は考えられないという心境です。使い慣れたMacのOSということもありますが、こんなにシックリとくる端末は久しぶりです。ひとつのノートパソコンとして見ると、様々な不満点があるかもしれません。その数々の不満点も、この軽さを実現するために必要なことなんだと理解すれば、その不満もなくなります。

この軽さのおかげで、いつでもMacを持つことができます。今まではMacBook Airという軽量ノートパソコンがありましたが、あの視野角の狭い液晶ディスプレイだけは許せませんでした。新しいMacBookは視野角も改善されていますし、液晶の解像度も高くなり、待望のRetina化しました。iPhone、iPadは高精細なのに、モバイル用のMacだけ我慢する日々ともお別れです。数々の不満を解消し、それでいて最高の軽さを実現した「新しいMacBook」。この割り切った仕様をどう受け止めたらいいのか見ていきます。

拡張性がまったくない

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新しいMacBookの一番の不満点は、拡張性がまったくないということでしょう。いくら軽いノートパソコンと言っても、ここまで拡張性がないノートパソコンはありません。新しいMacBookについている端子は、USB Tyoe-C端子とヘッドフォン端子だけ。USBが付いていますが、このUSB Tyoe-C端子が、新しいMacBookを充電する端子も兼ねているため、充電中は何も挿せなくなってしまいます。

この問題を解決するために、USB Tyoe-C端子を拡張する周辺機器が発売されています。この周辺機器を使えば一応この問題は解決しますが、この美しいMacBookに、このようなモノを挿してしまのは憚れます。これを使ってしまうと、とても醜い状態になってしまいます。新しいMacBookをメインマシンとして使っている方は仕方がありませんが、セカンドマシンとして使っている方には、このケーブルは必要ないかもしれません。ケーブルを必要とする作業は自宅で行い、あくまでモバイルマシンとして使えば、この拡張性の無さもカバーできるでしょう。基本的にUSB Type-C端子は充電するためだけに使い、データ転送などは、ワイヤレスで行うべきです。最近のデジタルカメラは、Wi-Fiでデータを飛ばす機能もありますし、iPhoneを使っている方は、iCloudに写真を飛ばすことができます。その他にもDropBoxやGoogle Driveなどもありますし、データ転送に関しては、少々手間がかかるかもしれませんが、なんとかなるはずです。

もうひとつUSB Type-C端子を付けておけば、それで解決したのかもしれませんが、この軽さを実現するために必要なことだったのでしょう。そして、そろそろ有線でデータをやり取りせず、ワイヤレスでデータをやり取りしてほしいというAppleの提案です。

1日充電しなくても使えるとは言い切れないバッテリーの持ちのため、完全にワイヤレスにはなることはできませんが、基本的には充電せずに新しいMacBookを使うべきでしょう。タブレットやスマートフォンのように、いつでもどこでも自由に使えるMac。それが新しいMacBookなのです。

バッテリー

完全にワイヤレスにしたいのなら、丸一日充電せずに使えるバッテリーが必要です。まだ使い始めて3日目ですが、残念ながら丸一日は持たないという印象です。1日のどこかでバッテリーを充電するタイミングが必要です。カフェなどで電源を確保するか、近いうちに発売されるという噂の、新しいMacBookに対応したモバイルバッテリーの登場を待つしかありません。

もう少しバッテリー容量を増やせば、バッテリーの持ちは良くなりますが、本体重量が重くなってしまいます。やや不安のあるバッテリーですが、この軽さを実現するためには仕方がなかったと理解するしかないでしょう。

処理速度

僕が購入したMacBookは、一番性能の低いモデルです。

1.1GHzデュアルコアIntel Core Mプロセッサ(Turbo Boost使用時最大2.4GHz)、4MB共有L3キャッシュ

というCPUです。メインマシンにはしませんので、256GBという保存容量は充分ですし、メモリーも8GB搭載しており、CPU以外の仕様に不安はありません。一番気になるのは、処理速度がどうかという点。

新しいMacBookが搭載しているCore MというCPUは、ファンを搭載していないということもあり、性能自体がやや控えめという話をよく聞ききます。実際に使ってみた印象としましては、13インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデルと比べれば、やや処理が遅いと感じます。普通に使う分には大きな違いはありませんが、アプリを多数開いていくと、やや待たされたり、引っかかるときがあります。ただし、遅くなるといっても、ストレスが貯まるほど遅くはなりません。この薄さと軽さで、この性能なら大満足というレベルの性能です。

先日までモバイルマシンとして使っていた「ASUS EeeBook X205TA」よりは、圧倒的に性能は上です。Webページを見ていても、サクサクとページを表示してくれますし、何より液晶ディスプレイが圧倒的に綺麗です。メモリーを8GB搭載しているおかげで、多数のアプリを同時に使うこともできますし、256GBという大容量のストレージのおかげで、保存領域の心配もありません。

映像編集をするとキツイ場面もあるかもしれませんが、一番性能の低い新しいMacBookでも、問題ない処理性能を持っています。モバイル用途と割りきって使うのなら、一番安いモデルでいいと思います。

トラックパッド

なんと言葉で説明したらいいのか分からないのがトラックパッドです。パッと見ると、今までのトラックパッドと変わりません。電源が入っているときに使うと分かりませんが、電源を消した状態でトラックパッドを押すと、下に沈まないのが分かります。物理的に押しこむトラックパッドではなく、感圧式のトラックパッドになっています。まったく新しいトラックパッドにすることで、トラックパッドの下にスペースが不要になり、薄型化に貢献しています。

まだ新しい感圧式の操作を完全には使いこなせていませんが、今の段階でも、今までのMacBookと変わらない感じでトラックパッドを使うことができます。これだけ薄いのに、従来と同じ操作感以上の体験を提供してくれる、素晴らしいトラックパッドです。

キーボード

この薄さを実現するために、キーボードも新しい構造になりました。従来のシザー構造ではなく、バタフライ構造というまったく新しい構造です。初めてこのキーボードのキーを押した時は、とても違和感を感じましたが、使っているうちにとても打ちやすいキーボードだというのが分かります。新しいMacBookが発表されたときのレビューは、キーボードがイマイチというものが多くありました。短時間触っただけでは、このキーボードの良さは分からないでしょう。今までのキーボードとは違う押し心地のため、従来と同じようなキーの打ち方をすると、文字がかなり打ちにくくなります。慣れてくると、このキーボードに相応しい打ち方ができるようになります。

薄いノートパソコンは、どうしてもキーの打鍵感が犠牲になります。新しいMacBookは、まったく新しい構造を用いることで、この問題を解決しました。賛否両論あるとは思いますが、素晴らしいキーボードです。このキーボードのために、新しいMacBookを買ってもいいと思うほどです。文字を打つ必要のある仕事をしている方は、新しいMacBookを検討してみてください。

割り切った仕様を技術でカバー

この薄さと軽さを実現するためには、本来なら多くのことを犠牲にする必要があります。この薄さなら仕方がないよねとなるところを、革新的な技術でカバーしているのが「新しいMacBook」です。普通のノートパソコンと比べると劣るところは多いかもしれません。しかし、その劣っているところを補う何かを兼ね備えています。新しいMacBookの不満点は、使い手次第でカバーできます。新しいMacBookを手にしたら、どうやって不都合をカバーしようか考えるはずです。それぐらい素晴らしい完成度なのです。割り切った仕様も、すべては軽さと薄さのため。拡張性がない仕様も、新しいMacBookの大きな特徴でしょう。

 

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