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普通の人が見たら顔をしかめそうな馬鹿でかい筐体。今どきこんな粗大ごみのようなパソコンを作ってどうするの?という声が聞こえてきそうですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。僕は自分の作ったパソコンに大満足しております。大満足している理由は、思っていた以上に快適だからです。限られたスペースに部品を詰め込むノートパソコンと、スペース的な制約がない状態で性能を追求できるデスクトップパソコン。デスクトップPCのほうが快適なのは当然です。しかし、市販されているデスクトップパソコンは壊滅状態。オールインワンと呼ばれる、液晶ディスプレイと一体になっている、iMacのようなデスクトップパソコンがありますが、あれは真のデスクトップパソコンではありません。液晶ディスプレイにパソコンとしての機能を詰め込んでいるため、使われている部品がノートパソコン用の部品になっています。同じように見える部品も、ノートパソコン用よりデスクトップ用のほうが高性能です。部品が大きいためコンパクトなパソコンを作ることはできませんが、どうせ部屋に置くのなら中途半端にコンパクトである必要性もありません。

半ばやけくそのように部品を発注した自作PCですが、結果的には素晴らしい環境を手に入れることができました。どんな部品を発注したのか紹介します。

CPUはcore i7-6700 3.4GHz

CPUはかなり迷いましたが、最後の最後でCore i7にしました。当初はcore i5の6600Kを購入しようと考えていました。core i7までの性能は必要ないだろうし、オーバークロックできるKが付くCPUに興味があったからです。core i5 6600Kを購入しようと最終確認をしていたら、core i7の6700と値段差が8,378円しかありませんでした。これだったらcore i7を購入したほうが良いと思い、core i7-6700 3.4GHzを購入しました。

自作初心者がオーバークロックするぐらいなら、より高性能なi7を買っておこうという考えです。これが正解だったかは分かりませんが、今のところ何をやるにしてもサクサクなので、これで良かったと思います。

※専門用語解説※
オーバークロック:CPUの周波数を、実際の数値よりも高くして動かすこと。インテルのCPUは、末尾にKと付いているモデルが、オーバークロック可能なCPUになります。最高の動作周波数が3.9GHzなら、それより高い周波数の4.0Ghz以上で動かすことが可能です。

マザーボードはASUSTeK Z170-PRO GAMING

自作PCで大事なのはCPUだけではありません。CPUやメモリーを支える、マザーボードも大事なパーツです。どのマザーボードを選ぶかで、どういったパソコンを作るかという方向性が決まってきます。今回購入したマザーボードは、ASUSTeK Z170-PRO GAMINGというマザーボードです。SkylakeのCPUに対応したマザーボードです。細かいことはよく分かりませんが、ASUSのマザーボードは日本語マニュアルが付いており、初心者にはASUSが無難な感じです。

拡張性も問題なさそうですし、何よりマザーボードにLEDが付いており、常に赤く光ります。こういったLEDライトによる演出は、最近の流行り。どのように光るか、動かしてみるまで分かりませんでしたが、派手すぎず地味すぎず良い感じに光ってくれました。

メモリーは8GB×2の16GB

ここにきてメモリーが安くなっています。8GBのメモリーを2つ購入しても、1万前後で購入できるようになりました。この価格帯なら、無理をしてでも16GBにしたほうがいいでしょう。あと2つ購入して、32GBにしてもいいでしょう。これぐらいメモリーが安くなってくると、自作PCを作るメリットは大きいでしょう。

ストレージはSamsung SSD 500GB 850 EVO

データを保存するストレージは、SamsungのSSDにしました。容量は500GBです。組み上げたパソコンが動くことを確認できたら、データ保存用のHDDを追加で購入する予定です。そのために、OSやアプリを入れておくストレージは500GBでよいと判断しました。256GBでも十分だとは思いますが、SSDの価格が急速に下がっています。余裕を持たせて500GBのSSDを購入したほうがいいでしょう。

自分の必要な保存容量を選べるのも、自作PCの良いところです。データ保存用とシステム用にストレージを分けることで、ストレージが故障した時のリスク回避もできます。データを保存するためにHDDを2つ購入し、RAID1で常にバックアップを取る体制を作る予定です。MacにはTimeMachineというデータ保護システムがあります。誤ってデータを消してしまったときに、遡ってデータを復元することができます。しかし、ほとんど使わない上に、今はDropboxなどのクラウドサービスで代替することが可能です。色々と便利なTimeMachineですが、気が付くとバックアップがうまくいかなくなることもあり、便利なのか不便なのかよく分からない状況です。RAIDを組んでしまえば、TimeMachineの代替になるので、MacからWindowsにメインマシンを変えても問題ないでしょう。

電源はCoolerMaster社750W電源ユニットRS750-AMAAG1-JP

パソコンを動かすための電源も購入しないといけません。高いものから安いものまで、様々な種類の電源があります。どの電源を買ったらいいのか、さっぱり分からないかもしれません。まずは、自分が作るパソコンの性能から必要なW数を計算します。

グラフィックボードを拡張する予定の方は、500Wでは電気が足りなくなります。将来的なことも見据えて、700W以上の電源を購入しておきましょう。

僕が購入したのは、CoolerMaster社製 80PLUS GOLD認証 750W電源ユニット RS750-AMAAG1-JPという電源です。日本製のコンデンサを使いながらも、1万5千円を切る価格です。品質の良い電源は、値段は高くなります。電源の世界は、1万オーバーは当たり前。2万、3万の電源もあります。安いタブレットが購入できてしまう値段ですが、電気がなければパソコンは動きません。あまりケチらず、少々奮発しましょう。

CPUを冷やすCPUクーラーは虎徹 12cmサイドフロー SCKTT-1000

CPUを冷やすCPUクーラー虎徹 12cmサイドフロー SCKTT-1000を購入しました。ヒートシンク部分は、切れ味鋭く剥き出し状態になっています。ネジ止め時に、指や手を切れないように注意しましょう。

ケースはCooler Master CM 690III Green

ケースも悩みました。中途半端に小さいケースを購入すると、部品の取り付けが窮屈になりそうなので、余裕をもってミドルタワーのケースを購入。価格と品質のバランスが良さそうな、Cooler Master CM 690III Greenというケースを購入。このケースは、ラインがシルバーとグリーンの2種類あります。一般的にはシルバーのラインを選ばれるのでしょうが、グリーンのケースだと、サイドパネルがクリアーになります。側面がクリアーのケースじゃないと、中のLEDの電飾が活きてきません。

オタク感丸出しの緑のラインですが、アクが強くて気に入っています。Apple的なクールなケースではなく、アクが強いケースが自作PCです。

見た目良し、ケースの剛性感良し、熱対策も考慮した設計も良し。初めて自作PCをやる人でも扱いやすいケースです。


Cooler Master CM 690III Green ミドルタワーATXケース CS5268 CMS-693-GWN1-JP

OSはWindows10 Professional

OSはWindows10のProを購入しました。Homeでも良かったのですが、外から接続するリモートデスクトップ機能が付いていないので、少し高いWindows10 Professionalにしました。DSP版というパーツといっしょに購入できるバージョンもありますが、昔ほどパッケージ版との差がないので、パッケージ版を購入しました。

DVDではなく、USBメモリーになっているおかげで、OSのインストールもあっという間に終わりました。自作に慣れた人なら、2時間もあれば、OSのインストールまで完了させて、普通に使える状態に持っていけるでしょう。

総額144,166円

少々無理をして高い性能を選んだため、総額で144,166円になりました。これからグラフィックボードと、HDDを2つ購入すると、最終的には20万ぐらいになりそうです。あれもこれも付けてしまえば値段は高くなります。もう少し性能を落として、Core i5、メモリー8GB、SSD256GBぐらいにすれば、12万以下で購入も可能でしょう。CPUとマザーボードを交換するのは難しいので、この2つは少々無理をしてでも高いものを購入ておきましょう。

他に液晶ディスプレイ、キーボード、マウスも必要ですが、すでに持っているものを使いまわしています。すでにあるパーツを流用できるのも自作PCの良いところです。

約14万で購入できるiMacを調べてみました。
Core i5の2.8GHz
HDDは1TB
メモリは8GB
21インチの1,920 x 1,080ピクセル解像度のディスプレイ

という構成です。CPUとメモリーは、自作PCのほうが上です。ただし、iMacは最初からBluetoothのマウスとキーボードが付いてくるので、総合的な割安感はあります。よほどパソコンに拘りがある方以外は、素直にiMacを購入したほうがいいでしょう。少々場所を取りますが、拡張性の高さや、自由度の高さを楽しむ余裕がある方は、是非とも自作PCにチャレンジしてみてください。

自分が作ったパソコンが動いた時の感動は、言葉では説明できないものがあります。円高になりつつあり、パーツの価格も下がっています。奥深き自作PCの世界に挑戦してみましょう。

 

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