音声入力で文字を打つことができます。随分と前から使える機能ですが、意外と使われていない機能です。使ってみると便利な機能ですが、意外と使われていません。使われていないということは、何か理由があるはずです。
音声入力といっても、OSによって機能や認識精度が違います。使い勝手がOSによって違うので、何が出来るのかがわかりにくい部分もあります。OSによる音声入力の違いをまとめました。
音声入力比較表
使う機械によって音声入力の機能が微妙に違いますので、OSごとの違いを表にしました。
機能 | iPhone | Android | Chromebook | Windows11 | Mac |
音声認識の精度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
句読点の自動入力 | × | × | × | ○ | × |
句読点を音声で入力 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
音声で改行 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
音声入力中に手動で修正 | × | × | × | × | × |
スピーカーの音声から文字入力 | × | × | × | ○ | × |
比較してみると、機能的な差はほとんどありません。音声の認識精度はどのOSでも高いレベルで認識してくれます。発した言葉の認識に関しては、ほとんど不満のないレベルまで来ています。
違いがあるのは、句読点を自動で入力するかしないかです。現在、句読点を自動で入力してくれるのは、Windows11のみです。AndroidはPixelシリーズのボイスレコーダーと、Pixel6シリーズでは可能です。iPhoneは次のメジャーアップデート、iOS16で出来るようになります。次のiPhoneが発売される9月ごろに登場するでしょう。
PS:AndroidはPixel6以降のPixelでは、句読点の自動入力機能と、スピーカーから発する音声を認識して文字を入力してくれます。
iPhoneとMacの音声入力がトップになる
iOS16になると、iPhoneの音声入力機能が一番優れた機能になります。句読点の自動入力機能ができるようになる上に、音声入力中の間違えて入力されてしまったテキストを、音声入力中に手動で修正できるようになるからです。
この2つの機能が追加されることで、iPhoneとMacの音声入力機能は一番使いやすくて実用的になります。とくに句読点が自動で入力されるようになることで、音声入力が一般化する可能性を秘めています。
音声入力中にソフトウェアキーボードを使って文字を修正できるようになることで、実用性がグッと上がります。実用性が上がって、さらに句読点が自動で入力されるようになることで、音声入力の手間が減ります。
2022年秋にiOSとMac OSがアップデートされることで、音声入力が注目を集めるでしょう。
Windows10で音声入力をする方法
WindowsはWindows11でしか音声入力ができません。多くの人が使っているWindows10では、音声入力ができません。Windows10でも音声入力がしたい場合は、裏技を使わないといけません。
Googleドキュメントを使いましょう。GoogleドキュメントはGoogleのサーバー上、クラウドで処理しているため、Googleドキュメントのページに行って新規書類を作成して、音声入力を実行します。
- 画面左上のプラスをクリックして新規書類を作成
- ツールをクリック
- 音声入力をクリック
- 表示されたマイクボタンをクリック
- マイクを許可するが表示されたら許可をクリック
- 喋って音声入力をする
これでGoogleドキュメントで音声入力ができます。音声で入力された文章をコピーして、他のアプリケーションに文字を貼り付けましょう。
2022年夏以降の音声入力比較表
iOS16とmacOS Venturaが登場する2022年10月頃には、音声入力の世界図が変わります。
機能 | iPhone | Android | Chromebook | Windows11 | Mac |
音声認識の精度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
句読点の自動入力 | ○ | × | × | ○ | ○ |
句読点を音声で入力 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
音声で改行 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
音声入力中に手動で修正 | ○ | × | × | × | × |
スピーカーの音声から文字入力 | △ | × | × | ○ | × |
一気にAppleのiPhone、iPad、macOSがトップに躍り出ます。利用者が多いiPhoneの音声入力が改善されて使いやすくなることで、利用者が一気に増えるのではないでしょうか。
少しずつ便利になって、いつの間にか一般化する。スマートフォンやタブレットもそうでした。フリック入力もそうです。音声入力も少しづつ進化していき、あるときドカーンと一気に風向きが変わる時が来るでしょう。
次のステップは文字入力システムの変化。誰でもコンピュータで文字を入力できるようになることで、世界が広がっていくでしょう。
各社拮抗している音声入力ですが、2022年7月現在ではWindows11が一番。2022年10月ごろからiPhone、iPad、Macが一番。
こんな感じになっていくでしょう。
Googleが作っているOS、AndroidとChromebookは、シレッと改善されていることが多いので、そう遠くないうちに、Appleと同等のことができるようになるかもしれません。
Googleの音声入力については、上記記事から。
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