iPadと2in1パソコンを比較

iPadOSが登場したことで、iPadがパソコンのように使えるようになってきました。使えるようになってきましたが、まだまだパソコンのほうが優れていることもあります。ペンが使えるWindowsノートパソコンとiPadを比較して、どちらが優れいているか調べてみましょう。

iPadと2in1パソコン比較表

似ているようで似ていない部分、似ていないようで似ている面もあります。ガジェットに詳しくないと、この２つの端末をうまく使いこなせませんので、表でまとめて確認しましょう。

	iPad	2in1PC(Windows)	優れている機種
OS	iOS	Windows10	2in1
マウス	使える	使える	2in1
トラックパッド	使える	使える	2in1
タッチ操作	できる	できる	iPad
ペン	使える	使える	同点
物理的なキーボード(有線）	使える	使える	2in1
音声入力	できる（優秀）	できなくはないが（面倒）	iPad
漢字変換	微妙	優秀	2in1
自分仕様にカスタマイズできるか	あまりできない	できる	2in1
瞬時に使えるか	使える	使えない（スリープからの復帰が微妙）	iPad
プロ向けのアプリ	少ない	多い（Windows用なら利用可能）	2in1
ブラウザー	やや制限あり	フル機能	2in1

2in1PCは機種によって違いがありますが、Surface Go、Surface Pro6で比較しています。

iPadはiPadOSになったことで、制限はありますが、マウスやトラックパッドが使えるようになりましたが、操作がしやすくなったとは言えません。タッチ操作前提のOSのため、マウスの使用感はよくありません。このままタッチベースのOSなのは変わらないため、今後も微妙な操作感が続くでしょう。

操作感は慣れの部分が大きいのですが、機能的な欠陥は埋められません。iPadの大きなウィークポイントはブラウザーです。iPadOSになってから、Mac版のSafariと同じページが見られるようになったことになっていますが、微妙に違いがあります。概ねパソコンと同じことができるようになりましたが、細かいところでおかしい部分があり、完全にパソコンと同じではありません。

タッチ操作のせいで、うまく機能しないページも多く、これからもイライラとさせられるでしょう。

あとは、ファイル管理の方法に大きな違いがあり、大量のデータのやり取りのしやすさが違います。自由にデータを扱える2in1パソコンと違い、アプリベースの管理が前提のiPadは、不都合な面もたくさんあります。バリバリと仕事をする人は、2in1パソコンのほうがいいでしょう。

仕組みの違いにより、両者の間に溝ができています。わかりやすく表現すると、

スマホよりのパソコンか、パソコンよりのタブレット

ということになります。iPhoneの延長線上にあるiPadと、パソコンの延長線上にある2in1パソコンという違いにより、使用感に違いが出ています。

iPadのOSは、iPhoneと同じiOSです。iPhoneにはないiPadだけの機能もありますが、概ね同じ仕組みです。出来の良いアプリがないと、機械としての価値が上がりません。

Surfaceなどの2in1PCは、Android OSではなくてWindows10を搭載しています。タッチして操作する機械ではないものを、タッチして操作できるようにしました。パソコンベースのアプリが前提なので、タブレットとしての使い勝手が良くない面もあります。

どちらも一長一短ありますが、時が経つにつれて改善されています。これといったアプリが乏しかったWindows10も、出来の良いアプリが出てきました。MacやWindowsでしか使えなかったプロ向けアプリが、iPadで使えるようになりました。

それぞれが持っている欠点は、少しずつ改善されています。OSの違いを意識することなく、ユーザーが使えるようになる日がくるのを期待しましょう。

おススメの2in1PC

あるようで少ない2in1PC。お勧めの機種を紹介します。

Surface Go

値段的にいろいろと不満の声が大きいSurface Goですが、サイズ感が絶妙です。1kgを大きく下回る重さが最大のウリです。性能的にはそこそこの端末ですが、十分に実用的なパソコンです。

他にも紹介したいところですが、2in1PCの市場は、Surfaceの一人勝ち状態です。１年前にはたくさんあった2in1PCも、新機種の発売が減っています。ポツポツと発売されてはいますが、どれも値段が高めです。

新しいiPad ProかSurface Goか。この年末は購入者の頭を悩ませそうですが、パソコンベースのタブレット、Surface Goがおすすめです。