昭和的な生き方を否定し、どこでも仕事ができるような人間に憧れていた。
元々デジタル製品には長けていたこともあり、そういった生き方ができるようにはなった。
デジタルデバイスが、場所に囚われない生き方を解放したが、そういった生き方をする人は、まだまだ少数派なのが現実だ。
右にならえといった日本人は、少数派の生き方をするのが難しい。自由に生きる人が増えるには、まだまだ時間がかかるだろう。
この生き方の問題点は、とにかく荷物が多いこと。どこでも生活できるということは、それだけ荷物も多くなる。機能が良いデジタル製品は、それなりの重量があり、鞄に入れればグッと重くなる。
重いものを支えるには、肩から荷物を背負うのが一番。外に持ち出す鞄は、どうしてもリュックになってしまうが、リュックを選択すると、服を合わせるのが難しくなる。
スーツやジャケットスタイルにリュック。ファッションの常識からいったらNGなスタイルも、いつの間にか受け入れられるようになった。周りを見渡せば、スーツ姿でリュックを背負っている人が、すぐに見つかるだろう。
そういう生活をずっとしてきて思うことがある。
その大きな鞄の荷物、本当に使っているのか?
使っていない。使っている人もいるのだろうが、僕は鞄の中に入っているたくさんの荷物を、ほとんど使っていない。
使わないモノをいつも持ち歩き、それを使わずに家に帰る。それは毎日不在配達をしている運送屋のよう。
自由に生きるためには、もっと荷物を減らすべきじゃないだろうか。色んなモノを抱えて生きるのも、少々疲れてきたのが正直な気持ちだ。
高城剛や堀江貴文は、自宅がない。毎日様々な所を飛び回っているので、同じ場所に帰らないのだ。そういった生き方をしている人なら、荷物が多いのも仕方がないが、僕は毎日同じ場所に帰る生活を送っている。
荷物を置く場所があるのなら、外に持っていくものは、必要最低限の最小でいい。本当に必要なものだけを持って外で過ごし、自宅に戻る。
やらなければいけないことは、自宅でやればいい。たくさんの荷物を抱えて、スタバに入って仕事をする。僕もずっと続けていたが、色々とノイズが多く、じっくりと仕事に取りかかれない。隣にピーチクパーチク煩い女性の集まりでもいたら、仕事に集中するのも難しい。
ちょっと息抜きにKindleで本を読んだり、アイデア出しや、やることを洗い出すぐらいで丁度いい。ふと隣を見れば、さらに大きな声で、ピーチクパーチクと喋っている女を見て、日本は平和だなと思わされる。
その隣には、パソコンの画面を睨み、パチパチとキーボードを叩くお仕事ごっこをしている僕。そんなことを人に見せる必要はないだろう。ピーチクパーチク喋る女より、醜いのは僕かもしれない。
荷物を減らすといっても、、、
いざ荷物を減らそうとすると、これが中々荷物が減らない。スマホの充電が切れたら困るので、モバイルバッテリーとAC充電器は必要。いつ女性と食事をすることになるか分からないので、エチケットポーチは必要。社会人としてボールペンぐらいは持っていないと。当然財布もいる。
結局いつもと変わらない荷物になる。唯一変わったのは、ノートパソコンを外したことぐらいだ。パソコンを無くすだけでも、随分と鞄は軽くなるが、まだまだ荷物に縛られているのは否めない。
今鞄に入っている荷物
ノートパソコンを鞄から外したことで、一気に荷物は軽くなった。しかし、まだ身軽というレベルではない。
もう一歩踏み込んで、荷物を減らさないことには、本当に身軽と言えるレベルにはならない。
- 8インチタブレット
- スマートフォン
- モバイルWi-Fiルーター
- 折りたたみBluetoothキーボード
- モバイルバッテリー
- AC充電器
- 充電コード
- エチケットポーチ
- 筆箱
- 名刺入れ
- 財布
- 鍵
これがリュックのときから荷物を減らして、現在鞄に入っている荷物だ。
まず減らすべきものは、8インチタブレット。小さいタブレットといっても、それなりの大きさだ。これを無くせば、一気に荷物を減らせる。画面が大きくて見やすいのは確かだが、スマートフォンで代用可能だ。画面サイズが違うだけで、できることはスマホと変わらないのだから。
縦に長い画面を活かすことのできないiPhoneと違い、Androidスマートフォンは、画面の長さをフル活用できる。本気で仕事をするなら、Androidスマートフォンしかないだろう。
次に減らしたいのは、モバイルWi-Fiルーター。ほとんど制限なく通信できるので、とても重宝しているのだが、SIMカードとWi-Fiの通信を、アプリで記録していて気付いた。
50GBぐらい通信的できればいい
自宅、会社、カフェで通信している分も入っているので、SIMカードとモバイルWi-Fiルーターで通信しているのは、もっと少なくなる。
先日発表された新しいdocomoの料金プラン「ギガホ」がいいかもしれない。30GB通信できれば、7割はカバーできる。30GBを超えても、1Mbpsで通信できるので、仕事にならないことはないだろう。
スマートフォンに集約
仕事の全てをスマホに集約することが、荷物を減らす最大のポイント。
スケジュール管理をスマホにすれば、大きくて分厚い手帳ともおさらばだ。未だに紙の手帳を使っている人を見ると、ちゃんとスケジュール管理できているのか心配になる。
使ってみると分かるが、圧倒的にスマホのカレンダーアプリのほうが優秀。紙の手帳は次の予定を通知してくれないが、スマホなら設定した時間に通知してくれる。予定の変更も日付を変えるだけ。まだ紙の手帳を使っている人は、スマホのカレンダーアプリを使ってみてほしい。その便利さに、すぐに気付くだろう。
メールなどのコミュニケーションアプリは、スマホで十分だ。添付されている資料も確認できるし、文字だってサクサクと打てる。もはやパソコンは過去のものかもしれない。
長文を打つときに若干辛い部分はあるが、音声入力で一気に解決。スマホの音声入力は、驚くほど進化した。周りの目を気にしている場合じゃない。恥ずかしさを遥かに上回る便利さだ。
音声入力を使えば、Bluetoothキーボードを持っていく必要もなくなる。恥ずかしさに打ち勝つ強い心。キーボードを持っていくのではなく、恥ずかしさに打ち勝つ勇気を持つことが、荷物を軽くすることに繋がる近道だ。
筆箱も古い時代の産物だ。紙の領収書を書く時ぐらいしか、ボールペンを使うことはない。これもスマホで金額と名前を入力し、コンビニのネットプリントで印刷すれば解決できる。印鑑は電子印鑑で解決してみたい。
印鑑だけは持っていかなければいけないのが、釈然としないところだ。
すべてをスマホに集約すると、どんどんバッテリーが減っていく。
なんでもスマホでやる=電池が減る。
バッテリーが常に減っていくので、モバイルバッテリーやAC充電器が必要になる。この充電関係の荷物がバカにならない。それなりに重いし厚みもある。できることなら持っていきたくないが、もしものために必要だ。
スターバックスなどのカフェに、ワイヤレス充電器が埋め込まれるようになれば、充電器を持っていかなくてもよくなるのだが、まだまだ時間がかかるだろう。
容量を大きめのモバイルバッテリーを持っていって、AC充電器は置いてくことで、荷物を軽くしてみよう。
クラッチバッグで収まるように
荷物を厳選したことで、クラッチバッグに収まるようになった。スマホへ集約することが、荷物を減らす鍵なのは間違いない。モバイルバッテリーを置いていけるようになれば、手ぶらに近い状態になる。
場所に囚われない生き方の次は、荷物のない生き方。キャッシュレスが進めば、財布もいらなくなるだろう。手帳の次になくなるのは、財布かもしれない。そんな未来を夢見て、今日も僕は街を歩く。
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